« また世田谷区で放射性物質が見つかりました | トップページ | 暫定基準値でどのくらいの放射能を被曝するでしょうか »

2011年11月 8日 (火)

特保の青汁は体によいのでしょうか

 最近、「特保の青汁」という商品の広告を見つけました。特保とは、特定保健用食品という意味です。今年の1月21日の記事に「特定保健用食品は本当の体に良いのですか」という内容を記載しました。特定保健用食品とは、特定の目的で使用するとある程度の改善が期待できるというものです。しかし、目的を間違えると反って健康を害する場合があることを説明しました。今回の「特保の青汁」についても、少し説明してみます。
 この「特保の青汁」の紹介ページを見ると、次の様に説明されています。『「植物繊維“難消化性デキストリン”が含まれているために植物繊維が手軽に摂れ、便通の改善に役立ちます」と国が認めており、ちまたにあふれる他社製品とは一線を隔しています!』と。原文のままです。まず、これが正しいかどうかを説明します。
 厚生労働省の説明では、「難消化性デキストリン(食物繊維として)」を含む特定保健用食品で表示できる内容は限定されています。「難消化性デキストリンが含まれているのでおなかの調子を整えます。」と表示しなさいと。つまり、「植物繊維が手軽に摂れ」「便通の改善に役立ちます」は、明らかに法令違反です。法律で許された表示を都合が良い様に書換えて表示しているのですから。
 もうひとつ問題があります。特定保健用食品の認定を受けると、その他の期待できる改善の説明をしてはいけないのです。ところが、その「特保の青汁」は、便秘の効果だけでなく、黄緑色野菜が摂れると書いてあります。これも立派な法令違反です。でも、私はこういうことはどうでも良いのです。法令違反を指摘したからと言って、みなさんが得をする訳ではありません。ここからの話が、お役に立つと思います。
 私が勧める「生きてる青汁」は、他社の裁断、粉砕製法と違って、生絞り製法だから栄養成分が効率よく吸収できると説明しています。それは、植物の細胞膜に守られた栄養素を自分の歯で噛み砕くことなく吸収できるということを示しています。他社の裁断、粉砕された青汁、つまり植物繊維が残った青汁では、栄養成分を吸収するする為には、自分の歯で再度噛み砕く必要があります。しかし、現実には粉砕された粉末を噛み砕くのはとても困難です。
 さて、ここまで説明して「特保の青汁」の話の戻しましょう。その紹介ページには、超微粉末製法で植物繊維が豊富に残っていると説明しています。まさに、搾汁によって植物繊維が無くなっている他社製品と比較しているのです。もうお分かりでしょう。「黄緑色野菜が摂れる」という意味の裏が。実際には吸収が難しい状態なのに、分析すると検出できる有効成分が入っていると説明しているだけのです。入っていると吸収できるとは意味が違います。だから、「特保の青汁」の「黄緑色野菜が摂れる」は間違いだと思います。
 ついでに説明しておきます。厚生労働省の説明では、「難消化性デキストリン(食物繊維として)」を含む特定保健用食品については、難消化性デキストリンの摂取量を3g〜8gとしています。その3倍以上は過剰摂取と規定しています。私が勧める「生きてる青汁」はたくさん飲んでも良いのですが、「特保の青汁」はそういう訳にはいかないのですね。みなさん、こう考えると「特保の青汁」を怖いと感じませんか。

 私は、安心して飲めるおいしい体にいい生きてる青汁をお勧めいたします。是非、お試しください。

|

« また世田谷区で放射性物質が見つかりました | トップページ | 暫定基準値でどのくらいの放射能を被曝するでしょうか »

おいしい体にいい青汁の話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/538453/53191772

この記事へのトラックバック一覧です: 特保の青汁は体によいのでしょうか:

« また世田谷区で放射性物質が見つかりました | トップページ | 暫定基準値でどのくらいの放射能を被曝するでしょうか »