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2018年1月11日 (木)

顔面神経麻痺(4)の治療開始

 発症した段階の状況は前回の記事に書いた通りですが、次の2点です。一つ目は、神経そのものが損傷を受けている。もう一つが、左右どちらかの顔の筋肉が動かないこと。
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 神経そのものの損傷については、ステロイド投与により炎症を抑えた後は、することはありません。ただ、筋肉の治療にも繋がるのですが、冷やさない事、できれば温める事が大事です。体の損傷が治癒するのに、血液から栄養を充分に補給する必要があります。冷やすと、その血流が細くなり、充分に栄養が行き届かなくなります。治療促進の為に、患部を温めることは重要なのです。その他、筋肉の治療による刺激で、代替神経の活性化は促進されるのですが、これは、神経の炎症が収まってからが良いでしょう。

 顔の筋肉が動かないことに関しては、いろいろいな観点からの治療が必要です。まずは、何度も書いていますが、目の角膜の保護です。瞼の開閉に支障を来しているので、開いたままとしない様に眼帯などで覆ってあげます。必要に応じて、目薬の点眼も有効でしょう。なるべく刺激が弱い目薬を使ってください。特に、寝る時には厳重にする必要があります。

 次は、筋肉をほぐす事。筋肉は動くことにより血流が生まれて正常を保ちます。動かなくなった筋肉は、内部の血液の流れが少なくなりますので、酸欠状態となります。栄養素も不足してきます。長い事放置すると筋肉の委縮につながっていきます。だから、揉み解して、血流を作ってあげます。
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 さらに冷やさない事。出来れば、温めてあげる事。前項の血流の効果もあります。また、筋肉が動かないことにより、自己発熱が無い状態です。放置すると皮膚に近い部分から低体温状態となる可能性があります。また、損傷を受けた筋肉の自然治癒効果も高めます。
 これらを続けることにより、損傷を受けた神経が回復できる部分は回復してきます。回復できない部分は、代替神経が機能し始めるまで時間が掛かります。人によって違いますが、数週間から1ヶ月程度は、筋肉が動かない状態が続くので、これらの処置は続ける必要があります。場合によっては、もっと掛かるかもしれません。
 勿論、損傷が軽微で殆ど影響が無い場合は、ここに書いた様な処置は必要ありません。軽微で数日で回復する場合もあるかもしれません。
 神経の炎症が落ち着いた頃、多分1週間程度経った頃から、リハビリに入ります。次回につづく。

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