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2017年1月

2017年1月 5日 (木)

不思議な水素水整水器が多過ぎる

 このブログを掲載しているNiftyの広告を見ると、最近異様に整水器の広告が増えていると気づきました。どういう製品かと思って広告を開いてみたのですが。あまりの異常さに驚きすら覚えました。
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 まず電解還元水の原理を見て欲しいと思います。日本で義務教育を受けた人なら、その仕組みは理解していることでしょう。水に電極を入れて電圧を掛けると、プラス極に酸素が発生し、マイナス極に水素が発生する。ブラス極に発生する水が電解酸性水、マイナス極にできるのが電解還元水です。右の図は、トリム社が製品説明で使用している図です。
 トリム社の整水器は、電解還元水を利用する時は、この電解酸性水を廃液として排水しています。もう一度言いますが、これが電気分解の原理ということは、日本の義務教育を受けた方なら理解しているはずです。
 Niftyの広告で一番出てくる整水器のサイトを見ましたが、この酸性水の排出が無いものが製品として説明されていました。タンクに水を入れて電源を繋ぐだけ。排水はなくて、いつでも水素水が出てくると説明されています。子供でも分かる一番の問題点がどこにも説明されていません。
 そもそも広告タイトルの「雑誌で話題水素水サーバー」の意味は何なのでしょうか。技術的根拠もなく、単に「話題となっているから買いましょう。」という広告なのでしょうか。これだけではありません。分かりやすい所から説明していきます。
ここがちがう○○○○○の「ダブル水素方式
 この広告を見て「ダブル」の意味を理解された方はいますか。説明文には一切「ダブル」という言葉は出てきません。トリム社の「ダブルオートチェンジ・クロスライン方式」を真似た言葉を使いたかったのかしれませんが、技術的な説明どころか、用語そのものも見当たりません。中身が無いうたい文句ということだと思いませんか。
フィットネスクオリティ
フィットネスクオリティの高濃度水素水」という言葉が何度も出てきます。しかし、具体的にどういった意味なのかはまったく説明がありません。「フィットネス」に関する記述は、「モデルや美容家などが愛飲していることから美と健康に気を使っている方々からブームの火がついた水素水。」とだけ。なるほど、製品の説明ではないのですね。この製品にクオリティがあるという意味では無く、水素水が話題となっていると言いたかったのですね。本当は、トリム社の整水器の宣伝に協力をしているのかな?
 みなさんは、どう思われますか。高機能とうたいながら何の機能がどういう仕組みで高いかの説明はどこにも記載がありません。始めに書いた子供でも分かる不思議さと合わせて、よく考えてみましょう。安いものではありません。
 私が見て認めるのは、「設置が簡単」で「デザインが可愛い」ところ。それだけで148,000円も支払う人がいるのでしょうか。良く考えてみましょう。

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