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2016年12月19日 (月)

「水素水」効能うたう業者に改善要望?

 最近、スーパーの入口などでも、実演販売が盛んとなっている「水素水」のニュースです。容器入りの10商品と整水器の9商品を調べて、12商品に不適切な表現が見つかったと報じています。
 ニュース記事では、19商品の内の12商品(一部では13商品と報道)に表示が不適切との内容でした。しかし、ニュース記事を見ただけでは、実態が殆ど分からなかったので、国民生活センターの発表内容を入手して確認しました。報道内容に比較して、入念な分析が伺えます。しかし、私が紹介するアクアクラスターAC-9000とパナソニック製に限定される蛇口直結型整水器の評価方法は少し不思議でした。この2機種は、電解の強さを調整できます。どちらもレベル3で評価されています。より高濃度にする機能はまったく評価されていませんでした。それはそれで良いのですが、一番、疑問に思ったのは、整水器とペットボトルなどの容器販売の水素水が同等に評価されている点です。私の思いを、順を追って説明いたします。
 まず、通常の水より水素が高濃度の水素水の効果は、白畑教授の研究はあるものの、正式の効能として認められたものはありません。だから、効能をうたった商品は明らかに薬事法違反なのです。その点にやんわりとしか触れていません。もっと強く表現して欲しいですね。因みに、アクアクラスターAC-9000は、管理医療機器として登録されていますので、効能は正式に説明することができます。ショップで説明していますので、ご参照ください。
 もう一つは、まったく理論上の話なのですが、ペットボトルなどの容器入りの水素水は普通の水より水素が多いとしても、整水器と比較するには無理があると思います。整水器の原理を見ると分かります。
 電気分解の過程で水素がイオン化して水に混ざります。水素イオンは安定しないので、水素イオン同士が結合して気体の水素となったり、水中の酸素と結合して水になります。気体の水素は、水には一定量しか解けません。さらに、水温が高くなると水素が水に解ける量が少なくなります。ペットボトルで輸送中に暖かな空間を通過したり、強く振動を与えると抜けていくことが想像できます。ボトルの外には出ませんが、上部の空間に溜まります。そうすると、飲もうとして開けた瞬間にボトルの口から逃げていきます。
 そう考えれば、ペットボトル入りの水素水を安定したまま飲むことは難しい事が分かります。綺麗な水と思って飲む分には良いと思います。事実として、上記調査の中で、容器販売のメーカの7割が、期待できる効果を「水分補給」としています。整水器のメーカは、「胃腸症状改善」と認められた効能を第一としています。
 私がお勧めするアクアクラスターAC-9000は、日本トリム社が製造しています。日本トリム社は、1983年に製造承認を取り、それからずっと整水器を販売しています。さらに、九州大学の白畑教授との共同研究により、理論的にも洗練されています。私がアクアクラスターAC-9000を使い始めたのは、2006年でした。そして、2009年に代理店として販売を開始しました。その頃は、世の中に水素水という言葉は殆ど聞かれませんでした。トリム社製のみが、水素を豊富に含んだ水と説明して販売していました。
 現在は、上記報告でもトリム社とパナソニックを除いて、異業種からの参入や沿革も公表していないメーカばかりです。中には、古物商の登録をしているメーカもありました。パナソニックの家庭用製品で一番古い機種は2001年発売です。
 メーカを選ぶときには、そういうところを見て選ぶと良いと思います。自ずから体に良いものが見えてくると思います。騙されない様に気を付けましょう。

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