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2011年3月

2011年3月29日 (火)

放射能を除去した整水器フィルターはどうなるの

 整水器が放射能を除去できるという話をしました。その時、整水器や浄水器のメーカーが除去した後のフィルターについて問題視しているという話もしました。除去した放射性物質は、当然ながらフィルターに留まるからです。放射性物質が台所の整水器に溜まってしまうととんでもないことになると思うからでしょう。では、実際に計算してみましょう。Webで入手できる情報を使って計算した結果です。
 今回問題となった水道水の放射能は、1kg、つまり1L当たり210ベクレルという値でした。勿論、この数値が永遠に続く訳ではありませんが、簡単の為に、ずっと続くとします。一般の人は多い人で1日に2Lの水を飲むといいます。4人家族で8Lです。でも、真水で飲むとは限りませんので、ずっと多目に一日に20Lの水道水を整水器で使用するとします。つまり、210ベクレルの水道水を4人暮らしの一般家庭で消費すると1日に4,200ベクレルの放射能が溜まる計算となります。
 溜まった放射性物質がヨウ素131と想定すると半減期は8日間です。ある日に溜まった放射能は、8日間に比べてずっと先には殆どなくなります。ここでも計算を簡単にする為に、充分時間が経った後は、平均すると8日分の放射性ヨウ素がたまると想定しましょう。そうすると、ずっと放射能が210ベクレル/kgの水を使い続けたとして、フィルターには、33,600ベクレルの放射能が常時溜まることのなります。
 調べてみると、10万ベクレルの放射性ヨウ素から1mの距離の居ると、1日に0.0014ミリシーベルトの放射線量を浴びてしまうということです。これを当て嵌めると整水器から1mの距離で生活すると1日当たり0.00047ミリシーベルトを浴びることのなります。年間にすると0.17ミリシーベルトです。年間0.17ミリシーベルトというと怖いですか?
 報道によると、食品安全委員会は、放射性ヨウ素からの放射線の許容量の暫定値を年間50ミリシーベルトとしています。これは、50ミリシーベルトを超えると危険という意味ではなく、50ミリシーベルト以下なら充分に安全という数値です。上の計算値と比べてください。0.17ミリシーベルトと50ミリシーベルトです。約300倍の余裕度があると言えます
 上の計算は、水道水の使用量、フィルターに溜まる度合の計算、溜まった放射性物質からの距離と被曝量の関係と3つの想定をしています。想定だから外れる可能性もあります。そこで、例えばそれぞれが2倍の誤差があり、同じ悪い方向に振れたとすれば、8倍の誤差となります。だから、1桁位の誤差はあるかも知れないと言えます。でも、それでも30倍の余裕度です。さらに、最悪の状態を想定して計算しました。毎日210ベクレル/kgの水道水が減らずに流れてくる。それから、ずっと整水器から1mの距離で暮らす。実際にはそういうことはありません。
 如何に無用な心配かということが分かります。だから、整水器で放射能を除去することは有効だと考えます

 私はアクアクラスターAC-9000を使った電解還元水をお勧めいたします。

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2011年3月26日 (土)

放射能は整水器で除去できるか

 まず、はっきりいっておきます。整水器の効能に放射性物質の除去機能はうたっていません。それは、管理医療機器に登録しているので、登録していない効能はうたうことはできないことになっています。だから、メーカーに正式に質問すると「できません」としか答えてくれません。それでは本当に除去できないのでしょうか。原理的には、アルカリイオン水生成器浄水器も同じなのですが、電界還元水整水器の性能で検証してみます。
 答えは「できます」です。いつもの様に私の個人的な意見として聞いてください。但し、浄水器協会の事務局長の話、浄水器フィルターの性能、放射性物質の物性を分析した結果で説明します。整水器で放射性物質を除去できる仕組みをなるべく具体的に説明します。放射能がご心配な方は、是非活用してみてください。
 まず、最初に放射能と放射線について説明します。今問題となっているのは、ヨウ素131セシウム137といった放射性物質です。放射性物質は、核崩壊を起こして放射線を発します。例えば、ヨウ素131は、半減期8.1日でベータ崩壊をし、ベータ線を発しながらキセノンに変わっていきます。この時に発せられるベータ線が所謂放射線という訳です。
 ここで、はっきりと理解して欲しいのは、放射能放射性物質放射線の違いです。放射能というと放射線のことだと勘違いする場合があります。放射能は正しくは放射性物質のこと。つまり、ヨウ素131セシウム137のことなのです。ところが、「整水器は放射能を除去できますか」と質問すると、どうしても「放射線を除去できますか」という意味を含んでしまうのです。少なくとも、整水器は放射線は除去できません。放射線は、鉄板ですら貫く場合があります。浄水用のフィルターでは到底除去することはできません。しかし、ヨウ素131セシウム137を除去できるかというと事情は異なってきます。
 ヨウ素131セシウム137を除去するには、ヨウ素131セシウム137の粒子サイズを除去できるフィルターかどうかということによります。ヨウ素131セシウム137の粒子サイズは、0.01μm程度だといいます。また、一般的な中空糸フィルターで0.01μm程度といいますので、大雑把にいうと中空糸フィルターで約50%を除去できるということになります。また、浄水器協会の事務局長の話では、活性炭フィルターでヨウ素131は除去できると説明されていました。
 では、アクアクラスターAC9000ではどうでしょうか。メーカは、JIS S3201で規定した13種類の物質を除去できるとしか説明していません。でも、ここにヒントがありました。この13物質の中にトリハロメタン、残留塩素が入っています。いろいろと調べるとこれらの粒子サイズは、0.0005μm程度ということが分かりました。これから推察すると、アクアクラスターAC9000のフィルターは、0.01μmの粒子をほぼ100%除去できるということになります。これが私の根拠です。
 メーカーが除去できると言わないもう一つの理由は、こうやって放射性物質を除去した後のフィルターの処理の問題もあるといいます。それについては、次回とさせて頂きます。とりあえずの放射性物質が混じった水道水の対策として活用してみてください。
 若し、アクアクラスターAC9000以外の整水器アルカリイオン水生成器浄水器などを利用している場合は、次の様に考えてください。活性炭フィルターではヨウ素131は除去可能です。中空糸フィルターでは、ヨウ素131の他にセシウム137もある程度除去できます。

  私はアクアクラスターAC-9000を使った電解還元水をお勧めいたします。

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