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2010年3月

2010年3月21日 (日)

アトピー肌とボデーソープについて

 以前、「アトピー肌の方のお風呂の入り方について」という記事を書きました。薬品の肌への影響を題材に、アトピー肌の方のお風呂の上がり湯の大切さを考えました。少し近い話になるかも知れませんが、身体用の洗剤の種類について、少し書いてみたいと思います。
 私自身は、非常に廉価なボデーソープを使用しています。大きなボトルの詰め替え用で使用しているのですが、1リットルで400円程度です。アトピー肌でそんな安い洗剤使って良いのかと思うでしょう。私も身体を洗っていてそういう疑問を思い浮かべました。「こんな廉価な洗剤を使っていて良いのだろうか」と。
 ちょっと話は逸れますが、私が子供の頃、洗顔すると肌が赤く火照って、おばたけができました。薬局に相談したら、ミノン石鹸を勧められて使用したことがあります。赤ちゃん用に開発された肌に優しいと有名な石鹸でした。勿論、今でもありますが、そういう目的の同等品が増えて、有名でなくなったかも知れません。当時、アトピーという言葉はありませんでしたが、そういった肌には、赤ちゃん用のものが使用されていたのですね。さらに、話はそれますが、「おばたけ」という懐かしい言葉を思い出して、念の為にネットで調べると出てきませんね。もう死語となったのでしょうか。乾燥した顔の皮膚の表面が剥がれて、一面に白くポロポロとした状態のことを言います。たぶん、アトピー肌という言葉が浸透してきて、不要となったのでしょうか。
 さて、話を戻しましょう。そういう経験もあり、若い頃は身体用の石鹸にも気を使っていました。大人になって再発した時は、始めは局所的だったのであまり気にはしませんでした。そうこうして、今の時点でもあまり気にしていませんでした。でも、これは正しいのでしょうか。これが、最近気付いた疑問でした。
 そこで考えて見ましょう。それでは、高級な石鹸なら良いのでしょうか。安い石鹸では駄目なのでしょうか。以前書いた劇薬を浴びた時のことと比較してみましょう。例えば、濃硫酸を浴びると、洗い流しても、その時点で皮膚の表面は炎症を起こしていて、治療しないと治りません。そして、炎症が酷くならないように充分に洗い流します。一方、充分に薄い希硫酸を浴びた時はどうでしょうか。殆ど皮膚の表面は炎症になりません。そして、充分に洗い流せば、さらに炎症となることはありません。
 つまり、こう考えました。安い石鹸で、使ってヒリヒリするなどの症状があれば、洗い流す前に皮膚が荒れるでしょう。そういう石鹸は使用しない方が安全でしょう。しかし、使用していて違和感が無い石鹸は、充分に洗い流せば問題は無いでしょう。これが私の結論でした。
 確かに、高い石鹸を使用すると安心かも知れません。しかし、高い石鹸を使用して、充分に洗い流さない方が、安い石鹸を使うより何倍も肌が荒れることは分かると思います。石鹸のメーカは、高い商品を売りたいのです。だから、こういうことは教えてくれません。だから、自分で、こういうことを考えながら、選択する必要があると思います。そういうことで、私は今の廉価なボデーソープを使い続けると思います。皆さんはどうですか。

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